ALFA ROMEO
アルファ ロメオは、1910年6月24日、イタリア・ミラノで「A.L.F.A.(Anonima Lombarda Fabbrica Automobili)」として誕生しました。その数年後、ナポリの実業家ニコラ・ロメオが事業を引き継ぎ、社名は現在の「アルファ ロメオ」となります。 創業初期からモータースポーツと深く結びつき、1925年にはレーシングカー「P2」で世界初の自動車レース世界選手権を制覇。1950年には「アルフェッタ158」でF1選手権初代王者となるなど、アルファ ロメオは栄光のモータースポーツ史を築いてきました。エンツォ・フェラーリやヌヴォラーリ、ファンジオといった名ドライバーたちがそのステアリングを握り、ブランドに伝説を刻みました。 このような歴史に裏打ちされた技術と精神は、現代の市販モデルにも脈々と受け継がれています。アルファ ロメオの最大の特徴は、「走る歓び」と「美しさ」の両立にあります。単に移動手段としてではなく、運転することそのものが喜びとなるよう設計されており、シャープなハンドリングや、ドライバーの意図に忠実なエンジンレスポンスが、運転者と車の一体感を生み出します。 また、アルファ ロメオは、イタリア車らしい芸術性にも強いこだわりを持っています。フロントの象徴である「トライローブ・グリル」や流麗なボディラインは、ひと目でそれとわかる個性を放ちます。それらは美しさだけでなく、機能性や空力性能とも高い次元で融合されており、視覚と体感の両面でドライバーを魅了します。 ブランド名にある「Alfa」は前身企業の略称、「Romeo」はその後の事業継承者の名に由来し、創業から今日に至るまで“変革と挑戦”をブランドの核としてきました。技術革新に対して常に前向きでありながらも、根底にあるのは「情熱」に支えられたクルマづくりです。 現在でもアルファ ロメオは、スポーツ性能とデザイン性を兼ね備えたプレミアムブランドとして、世界中のドライバーに選ばれ続けています。 「走りを愛するすべての人に、情熱を届ける」。それが、アルファ ロメオというブランドの本質であり、これからも変わることのない使命です。